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線には限りがない。
書家は臨書を通じてさまざまな線を手に入れる。
書において、線そのものはそれ単体で考えることは難しい。
線同士の関係、つまり筆脈のうちに合理化された筆の動きで"書の線"は作られる。
そうした"書の線"を使って出力された作品には独特の緊張感が張り詰めるだろう。
抽象的表現、具象的表現を問わず、ただ目に見えた事象や物を自由に”書の線”で取り出してみる。紙面には、抑制によって却って導かれる豊かな景色が現れるのではないだろうか。

長田洸明 

Komei Osada

Biography

札幌在住の書人。
6歳から習字教室に通い始める。
北海道札幌西高校に入学後、弓道部に所属し、在学中に弓道弐段を取得。弓道によって培われた肉体感覚や禅的感覚は今も創作の一助となっている。
北海道大学に入学後、新たにできた北海道大学書道部に入部。本格的に書を学び始める。
臨書の鍛錬によって培われた"線"を表現の最小単位とした創作に取り組み、現代の生活に融和する書の姿を日々探求している。

1998年 札幌市で生まれる。
2017年 北海道大学理学部生物科学科入学。
2018年 創玄展二科賞受賞。
            メルボルンにて書道パフォーマンス実施。
2021年 北海道大学卒業。
            初個展『境界線上の書道展』開催。
2022年 GEISAI#21に出品。
2023年 『長田洸明個展 北のうつろひ』を開催。
2024年 北海学園大学短歌会『華と硝烟』創刊号、題字揮毫・表紙デザイン

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